日本書紀に記述が残っている歴史ある、諏訪大社
日本で最も古い神社の一つであると言われる御柱祭でも有名な諏訪大社に行ってきました。諏訪大社は四つあり諏訪湖をはさんで南に上社、北に下社と分かれています。今回、行ったのは諏訪湖の南岸に位置する上社(かみしゃ) 本宮です。
上社本宮は諏訪大社の中心であり日本を守護する神様を奉っています。背後には御神体となっている守屋山があります。境内が広く御神体の守屋山の自然の中に調和されて立派な雰囲気の神社です。
前宮より通じる表参道(東参道)から。北参道の大鳥居からが一般的かもしれませんがこちら側にも駐車場があり本宮へ御柱が引き入れられる時はこちら側からです。
東参道から入ると正面に彫刻の美しい布橋門があります。横には樹齢千年と言われる欅の大木があります。さらに左右には御柱が立っています。
初めて来たらびっくりする布橋。門から拝殿へと続く回廊。神社でこんなに長い建物を歩くのは中々ないですね。古にタイムスリップした感覚になります。
布橋の途中に四脚門があります。徳川家康の寄進により桃山時代に造られたといわれる最も古い建造物です。この四脚門の正面に硯石と言われる磐座(いわくら)を拝す、重要な門です。
磐座とは神様の御霊の宿る巨石のことで古くから伝わる自然信仰です。石にまつわる古(いにしえ)の伝説、信仰は全国にありますね。
四脚門からは入れないのでこちらの経路から進みます。塀重門を右手に。
参拝所が見えてきました。一段高い場所にあり自然に囲まれた神聖な空気が威厳を醸し出しています。
御神体、守屋山と一体となっているかのような勅願殿。
拝殿。参拝所から先には入れませんが歴史ある諏訪大社の神聖な空気を感じられます。
右奥に磐座の硯石があります。見えにくいですが。
織田信長と明智光秀と諏訪大社
ちなみにこの諏訪大社 上社 本宮から少し行ったところに法華寺があります。この法華寺は戦国時代に織田信長の武田崩れとも言われた甲州征伐のおり嫡男、織田信忠が陣所にした場所です。そして武田信玄の頃より崇拝していた諏訪大社上社本宮を焼き討ちにして全て灰燼と帰してしまいました。(信長の怒りを買っていたので信長の指示ではないと思われます。)
武田滅亡後、織田信長がこの法華寺に入り論功行賞をしたと言われています。その際、大河ドラマ、真田丸でも表現されていた明智光秀が織田信長に居並ぶ諸将の目の前で欄干に頭を押し付けられ殴られるという辱めを受けた場所でもあります。
その場に後に諏訪大社に寄進したとされる徳川家康も同席していました。そして2ヶ月後に「本能寺の変」がおこり織田信長、嫡男、織田信忠ともに非業の死を遂げます。
武田家が崇拝していたとはいえ、嫡子、織田信忠が日本国を守護する神様を奉っていた諏訪大社を焼き討ちにしてしまったこと。そして明智光秀が辱めを受けたこと。2ヶ月後に起きた「本能寺の変」。歴史の中の点と点ですがどこかで繋がっているのかも知れません。
自然に調和したカフェ「金子茶房」
東参道へ出たところには建築家 柳澤孝彦さんが設計したという「金子茶房」という木造のカフェがあります。諏訪大社の横にあっても違和感のないシックなカフェで2階からは八ヶ岳連邦を一望出来る自然と調和した雰囲気が素敵です。諏訪大社で身も心も清めた後にゆっくりお茶するのがおすすめですね。
- 諏訪大社 上社 本宮
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- 住所:〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1番地
- アクセス;諏訪ICから車で5分
- 営業時間;9:00~16:00
- 料金;無料(宝物殿入場料大人500円 小人300円)
- 駐車場;あり(普通車100台 大型車20台)