新しい音楽体験の流れを作れるか「PonoPlayer」
シンガーソングライターのニール・ヤングがMP3や今までの音の悪いデジタルミュージックを酷評していたのはよく知られていました。ミュージシャンの立場からの声はとても貴重で音のこだわりを感じさせますが時代はサイズの小さく扱いやすいMP3やYouTubeにみられるストリーミングに流れて行きました。
そこでニール・ヤングは自分で納得できる音をリスナーに伝えたいという思いから自分でミュージックプレイヤーを作ってしまいました。その全貌が今年になって現れます。ハイレゾ対応の「PonoPlayer」というデジタルミュージアムプレイヤーは三角形をした今までにない形のプレイヤーになっています。
この製品はクラウドファンディングのKickstarterで出資を集めたところ予想以上の反響があり順調に年内のリリースに向けて進行中のようです。さらにこのプレイヤーに配信する独自の「PonoMusic.com」というサイトを作り音楽配信まで手がけるようです。
大物ミュージシャンが大絶賛な訳「PonoPlayer」
さすがに著名なミュージシャンが関わっているからか多くの有名どころのミュージシャンがこの「PonoPlayer」の音を絶賛していてミュージシャンが絶賛しているというのはとても説得力がありますね。下手なCMなんかより信頼してしまいます。ノラ・ジョーンズからスティング、エルトンジョン、ブルーススプリングスティーンなどPonoのサウンドを熱く語っているんですよね。レッチリのベーシスト、フリーはCDとの音質と比べての優位性を語っています。やはりCDやMP3などはミュージシャンにとっては納得のいく音では無かったことがわかる映像です。
この映像の最後のほうでニール・ヤングがPonoの音のクオリティについて語っていてその例えの絵が面白い。MP3は深海を泳いでいてその上がCD、96kHzでもまだ水の中だ。192kHzになってやっと水面の上に出てきている。ニール・ヤングにとっては192kHzでなければ自分の納得のいく音を伝えられないのだろう。
Ponoの製品のコンセプトが「これまでは成し得なかった、われわれミュージシャンがスタジオで作った音そのものをリスナーに体験してもらえるもの」としているのでCDやMP3などより、高音質のクオリティをミュージシャンのお墨付きで手に入れることができるのですね。
三角形の特徴的なデザインの「PonoPlayer」
この三角形はなるべくしてなったものでバッテリーの持ちに貢献し電解コンデンサが搭載されるなどのメリットがありもちろん、音楽を聞く上でテーブルに置く際の画面の見やすさなども考慮されています。
スタジオレコーディングでのマスター音源にほぼ同じクオリティを味わってもらうために採用されたのは可逆圧縮フォーマット、FLACです。192kHz/24bitまで対応しているのでうれしいですね。出力はヘッドホン端子とラインアウトが用意されているのでアンプにもつなげて聞けます。さらに本体には64GBのストレージがありmicroSDの差し込みも出来るのが便利。
本当に購入して、音を確かめてみたい。現在300ドルの出資でPonoPlayerを手に入れる事ができるようです。さらに多くの出資でミュージシャンのシグネチャーモデルの選択も可能なようです。
何分、クラウドファンディングの出資という形なので初期の不具合による交換、故障の時の保証期間などが海外からの出荷なので分からないので二の足を踏んでしまいます。どこか日本の販売権をとって日本の正式ルートを作ってくれないかなと思う次第で悩ましいことです。