えっ?実はiPhoneはハイレゾ対応している?48kHz/24bitはハイレゾ音源?

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iOSデバイスでハイレゾ音源を聴くには?

前回の記事 :
【まとめ】MacのiTunesでハイレゾ音源を再生する設定と変換ソフト その3「X Lossless Decoder」でFLAC形式からAppleロスレスのハイレゾ音源に。

でiTunesにAppleロスレス形式(ALAC)のハイレゾ音源を取り込むことに成功しました。ではiOSデバイスのiPhoneやiPadにはそのハイレゾ音源は同期(転送)出来るのでしょうか?

まず基本、iPhoneはハイレゾに対応しているのでしょうか?iOSと言ってもいいかもしれません。ここからがややこしくなるのですが、まずハイレゾの定義からおさらいしなければなりません。

ハイレゾの定義とは

日本ではハイレゾの定義が2種類存在しています。

  1. 日本オーディオ協会のハイレゾ定義
    はデジタル系のハイレゾの定義として簡単に言えばFLACまたはWAVの96kHz/24bit以上であること。(リニアPCMのFLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、DSDもハイレゾ認可)ディスクではBlu-ray Disc Audio、SACDはハイレゾ、DVDオーディオは対象外
  2. JEITA(電子情報技術産業協会)のハイレゾ定義
    サンプリング周波数と量子化ビット数のいずれかがCDスペックを超えているものをハイレゾオーディオと定義している。
    CDは44.1kHz/16bitであるからどちらかの数値が上回ればハイレゾオーディということになる。この定義だと48kHz/24bitや44.1kHz/24bitも「ハイレゾオーディオ」になる。

日本ではハイレゾの定義が2つあることになります。現状、ハイレゾ音源配信サイトでは48kHz/24bitをハイレゾ音源として配信していることもあるので48kHz/24bitがハイレゾの分岐点になっているのかな、と思います。48kHz/24bitより下の数値だと僕自身、ちょっと買う気がなくなるかなとも思います。

48kHz/24bitはハイレゾ音源と考えればiPhoneはハイレゾ対応だ

アナと雪の女王のサントラ、「レット・イット・ゴー」松たか子バージョンのハイレゾは48kHz/24bitでビットレートが2253.8kbpsでした。iTunes Storeでダウンロード販売されている曲はAACの256kbpsなので約10倍のビットレートです。その分ファイルサイズも61.9MBと大きいですがデータが10倍もあるとハイレゾといってもいいですよね。

では、ここでは48kHz/24bit以上はハイレゾ音源だとしてiPhoneはどこまで対応しているか?

iOSデバイスは「48kHz/24bit」まで対応。

iOSデバイスが再生出来る上限は現在「48kHz/24bit」になっている。あれ?これはJEITAの定義では完全にハイレゾじゃないか!そう、iPhoneは実はハイレゾに対応しているのです。

48kHz/24bitを超えるファイルは現状iOSデバイスが非対応なのでMacのiTunesで再生は出来るけどiTunesからiOSデバイスへ転送することも出来ない。(エラーがでる。)

なので

iOSデバイスでハイレゾを聴くには2通りあって

  1. 「48kHz/24bit」にダウンエンコード
    96kHz/24bit以上のハイレゾ音源を「48kHz/24bit」にダウンエンコードしてiOSに取り込む。
  2. サードパーティ製アプリを使用して転送、再生、ポータブルアンプを使用
    サードパーティのiOSアプリ、「Onkyo HFプレイヤー」などを使いファイル転送をしてそのアプリで再生する。こちらでは48kHz/24bit以上のハイレゾ音源も転送、再生出来るがイヤホン直差しだと48kHz/24bitとして再生される。オリジナルのまま再生するにはヘッドホンアンプ、ポタアン(ポータブルアンプ)が必要。

①では96kHz/24bitのハイレゾ音源をiTunesに取り込んで再生するファイルとは別にiOS用に「X Lossless Decoder」などで48kHz/24bit版ファイルも作って置く。iTunes上では同じ曲が違うサンプル周波数で存在してしまいますがこれだと純正音楽アプリ「ミュージック」に転送、再生が可能です。

②はサードパーティ製アプリでハイレゾファイルを転送して再生する方法です。これだとiPhoneは48kHz/24bitまでの対応なのでイヤホンを直挿しだと再生されるとき48kHz/24bitにダウンサンプリングされます。ハイレゾ対応ポータブルアンプなどを経由すれば96kHz/24bitのまま再生が可能になります。

なのでiPhone直挿しなら「48kHz/24bit」にダウンエンコードしてiOSに取り込み、ポタアンがあるならサードパーティー製アプリで転送、再生が良いですね。

次回、

【まとめ】MacのiTunesでハイレゾ音源を再生する設定と変換ソフト その5

に続きます。

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