先日、Jack Johnsonの新しいアルバム「From Here to Now to You」をiTunes Storeで購入したのですが「Mastered for iTunes」になっていました。今更ですが「Mastered for iTunes」ってどれくらい従来より音質が良くなっているのかイマイチわからないですよね。
2012年にiTunes Storeの楽曲はAAC plus(サンプルレート44.1kHz、ビットレート256kbps、DRMフリー)へと移行し音質は随分と良くなったと思う。残念ながら「Mastered for iTunes」はサンプルレート、ビットレートはiTunes plusのままです。では何が変わるのか?
従来はオリジナルマスター(24bit、96〜192kHz)からCD用(16bit、44kHz)にデータ作成、そしてそれをiTunes用(256kbps、44kHz)となっていた訳ですが「Mastered for iTunes」ではオリジナルマスターから直接Apple提供のツールでサンプリングができるのでこのネームがついたのだと思われます。つまりiTunes配信用にマスタリング段階で最適化されている。イコール高音質ということでしょうか。
でも昔から宇多田ヒカルが配信用とCD用でサンプリングを変更してリリースしていたりしていたのでアーティストはすでにこういう作成の仕方をしていたものと思っていました。
新しい曲はともかく、過去のアルバムなどをリマスターとか謳われると買いたくなってしまう自分としては「Mastered for iTunes」対応で再リリースがあるとつい買いたくなってしまうのだけどはっきりとした違いが判るかどうかはどうなんでしょうか?ただアップルが全体としてより良い音質で提供しようとするのは評価したいですね。
アップルとしてはすごいジレンマなのでしょうね。ストレージはHDDからSSDに移行して今、自分のMacBook ProもSSDで256GBしかないです。ネット速度は早くなっているので配信自体は問題なくてもハイレゾに近い高音質をiTunes Storeから提供するとiPhoneやiPod,Macのストレージがすぐ圧迫してしまい、「大量の音楽を好きな時に」というコンセプトが崩れてしまう。クラウドから高音質でストリーミング出来れば解決しそうですが。
「Mastered for iTunes」を買い換えるよりヘッドホンやアンプにお金を使った方がいい音で聞けるという身も蓋もない話もちらちらと聞こえてきますがいい音で配信してくれるのは嬉しいですからこれからハイレゾもお願いしたいですね。