【今更感だけど】「ハイレゾ」の定義が決まった!

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“ハイレゾ”対応でオーディオの復活狙うソニーの意気込みが見える!参照 日経トレンディネット

低迷している音楽業界の起爆剤になるか?ハイレゾ配信!

CDの売上が低迷している現在、音楽業界は「ハイレゾ」音源で過去の曲を再リリースして売上を作ることが出来るのはとてもメリットがあることです。その反面、たいして音は良くなっていないのにユーザーを騙す行為であると商業主義を批判されていることも事実です。 去年あたりからソニーが「ハイレゾ」対応を表記したステレオ、ヘッドホン、スピーカー、デジタルオーディオプレイヤーと多くの製品を発表してきました。ソニーに限らず音響設備はこだわると天井しらずですが段々と価格も手頃になってライトユーザーでもいい音で好きな曲を聞く環境が整ってきました。

やっと決まった「ハイレゾ」の定義

でもハイレゾ、ハイレゾと言われてきた割には「ハイレゾ」の定義が今まで決まっていなかったのも驚きです。今回、やっと電子情報技術産業協会(JEITA)というところが“PCM音源におけるハイレゾの呼称”の定義付けを発表しました。こんな協会、初めて聞いたけどまあ、どこかが一線を引かないとしょうが無いですからこの際、どこでもいいかという感じです。

ハイレゾは「CDスペック超えるディジタルオーディオ」

どのスペック以上をハイレゾと呼ぶか?が明確になった 基本は「CDスペック超えるディジタルオーディオ」でCDスペックとはCDで採用されている44.1kHz/16bit。DVDなどで採用されている48kHz/16bit。これ以上のスペックを“ハイレゾリューションオーディオ”と呼ぶことに決まりました。

サンプリング周波数と量子化ビット数のどちらかがCDスペック以上ならハイレゾ認定になりどちらかが下回った場合は片方がCDスペック以上でもハイレゾとは呼べなくなる。

・44.1kHz/24bit・48kHz/24bit・96kHz/24bit・192kHz/24bitとこのあたりが良く見るハイレゾ認定のスペックですね。ぼく的には96kHz/24bit以上をハイレゾと呼んで欲しい。それぐらいのスペック差はあっても良いと思うのだけれど。

強引なアップサンプリングの問題も

今回の決定に問題もありCD音源の44.1kHz/16bit音源をアップサンプリングした場合もハイレゾ認定されるのかという問題は先送りの模様です。ハイレゾの定義を決めたならここもしっかり明確にして欲しかった。結局、ハイレゾ音源といっても当たり、ハズレが出てしまう。(現状でも偽ハイレゾなるものが結構出回っているんじゃないかと思われる)あんまり音が変わらない、強引にアップサンプリングしただけの物に高いお金を払いたくないですからね!

今後が楽しみなハイレゾ市場

先月、1999年の3月10日に発売され700万以上のセールスを上げた宇多田ヒカルの1stアルバム「First Love」がオリジナルマスターテープからのリマスタリングで96kHz/24bitのハイレゾ音源として配信されたのは象徴的な出来事であったと思う。もともとデジタル配信の質が良いと言われていた宇多田ヒカルの曲だけれども15年前の名曲達がしっかりとした形でハイレゾ化されるのはこれからのハイレゾ配信の商業的な部分での成功、シェア拡大につながるでしょう。

ハイレゾの定義がやっと正式に決まったのでソニーだけでなくハイレゾ対応のハードウェアも多く出てくるだろうしMP3の次の段階としてハイレゾ配信への需要も高まってくると思われるのでユーザーとしては楽しみですよね。

宇多田ヒカル
posted with iTunesLinker at 14.04.03

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