フォントをMacの「Font Book」で編集してillustratorに反映させるには?
Macに大量のフォントを入れているとアプリによっては動作が鈍くなったり、落ちたりしてしまいます。そんな時はMacの純正の「Font Book」アプリで使用/不使用を選択してフォントリストを作成し環境ごとに使用するフォントリストを切り替えたりして管理しています。
ただ、Mac純正のアプリ「Font Book」で編集したのに(フォントの追加や削除も含めて)illustratorやPhotshopなどのAdobe製品では反映されず困っていました。illustratorは全く使わないフォント(とくに英語以外の言語とか)で「Font Book」上では無いフォントなんかあったりして煩わしかった。illustarator のバージョンはCS5を使用しています。
色々調べたところ、Adobe製品は独自にフォントリストのキャッシュを作成しているようです。それで「Font Book」上での編集がAdobe製品には反映されないという現象が起きてしまうという結果になるのです。illustratorなどのDTPアプリだと確かにアプリ単体でフォント情報をストックしておかないと起動時間も長くなるし不具合発生の原因にもなってしまうのでしょう。
イラストレーターのフォント情報のキャッシュを削除する方法
ユーザー名の下のライブラリにはFinderのメニューバーから「オプション」を押しながら「移動」をクリックすると「ライブラリ」にアクセスできるようになります。ライブラリから階層をたどってiLLustratorFnt.listがイラストレーターのフォントのキャシュになっているのでFont Bookを編集したらこちらを削除してシステムを再起動すればイラストレーターを再立ち上げした時に反映されます。
ユーザー名/ライブラリ/Application Support/Adobe/Adobe IIIustrator CS5/ja_JP/IIlustratorFnt.lst
Macの「Font Book」に無いフォントがillustratorにはある謎
Macの「Font Book」にも無いのにイラストレーターにだけ表示されるアジア圏のフォントがあって煩わしいかったのですがやっとその場所が特定できました。illustrator CS5のアプリアイコンの中に格納されていました。これは分からないよ。やっと謎が解けました。こんなのが入っているので削除します。
AdobeMingStd-Light.otf
AdobeMyungjoStd-Medium.otf
AdobeSongStd-Light.otf
illustratorのアプリアイコンの中に収納されているフォントの削除の仕方
- illustrator本体のアプリのアイコンをコントロールキーを押しながらクリックして「パッケージの内容を表示」をクリック。
- 「Contets」と「Required」の2つのフォルダがあります。この「Required」のほうのフォルダを開く
- 「Required」フォルダの中に「Font」フォルダがあるのでこの中の必要のないフォントを削除。CS5ではアジア圏のフォントとMyriadフォントがありました。
Adobe単独のフォントフォルダにも注意
イラストレーターのアイコンの中の「パッケージの中身を見る」で見つけられるフォント格納フォルダにも驚きましたがこちらにもAdobe単独のフォントフォルダがあるのでこちらもチェックしてみましょう。
ユーザー名/ライブラリ/Application Support/Adobe/Font
Mac純正のフォント管理アプリ「Fontbook」を編集してもそれが反映されないアプリ(Adobe製品)があるのは二度手間で面倒ですよね。DTP関連ソフトは独自のフォントリストは必要だと思うのでそれならもっとわかりやすくillustrator側で管理させて欲しい、とは思います。
「illustrator」じゃなくて「Illustrator」ね。