天狗伝説のある大雄山最乗寺のパワースポットめぐりへ

神聖な杉林の中、天狗に会いに行く!

大雄山 最乗寺

神奈川県小田原駅から、伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り、終点の大雄山駅へ。そこから西へ徒歩で約1時間、バスで15分、明神ヶ岳の中腹まで登ると大きな杉が立ち並ぶ静寂の中に天狗伝説で有名な「大雄山最乗寺」はあります。

大雄山最乗寺」は曹洞宗に属し全国に4000余りの門流をもち、開創以来600年の歴史がある関東三十六不動第二番霊場です。

1394年に了庵慧明禅師が建立。その時に近江の三井寺圓常寺から空を飛んで馳せ参じ土木工事に従事した、道了大薩埵はその力量1人にして500人に及び約1年でこの大事業を完遂したと言われています。

開祖、了庵禅師75才にしてご遷化、道了様

「以後山中にあって大雄山を護り多くの人々を利済する」

と白狐の背に乗って天地鳴動して山中にかくされた、とあり諸願成就の道了大薩埵と称され絶大な尊崇をあつめ十一面観音菩薩の御化身であるとのご信仰を今に伝えています。

600年、湧き続ける金剛水堂

大雄山 最乗寺

開創時に道了様が掘った井戸。600年涸れることなく霊泉(金剛水)が湧き出、この霊泉を飲むと諸病を癒やすと伝わっている。

大雄山 最乗寺の紅葉

開山堂、鐘楼あたりは秋になるときれいな紅葉を見ることが出来ます。

大雄山 最乗寺 紅葉

鐘楼前の紅葉参道を覆うような紅葉が素晴らしい。

最乗寺 多宝塔

多宝塔は1863年建立と最乗寺で最も古い建築物です。唯一、南足柄市の市指定文化財になっています。御真殿や本堂は昭和に入ってからの再建なのでこの多宝塔が最乗寺の歴史を伝えています。

結界門を過ぎると空気感が変わり身が引き締まる

大雄山 最乗寺 結界門

結界門を過ぎるとがらりと雰囲気が変わります。結界門の先は道了様の浄域とされています。

真ん中の橋は御供橋と呼ばれお寺の僧が道了様へお供えするときにだけ使用するそうです。通常、私達は左右の橋を渡ります。

その名のとおり結界の境目なのでしょう。両脇の天狗に睨みつけられているような気が。。

大雄山 最乗寺 烏天狗

右側(向かって左)には烏天狗様。興福寺の国宝、乾漆八部衆立像の迦楼羅像(かるらぞう)のような天狗様。剣を持ち、鎧に身を固めた天狗様です。

最乗寺 結界門 大天狗

左側(向かって右)には大天狗様。羽団扇と経典でしょうか、もっておられ山伏のお姿。どちらも闇夜で出会うと怖そうです。

大雄山 最乗寺 天狗

結界門を出て左の階段をあがると「御真殿」。道了様と大天狗、小天狗様が祀られています。

最乗寺 御真殿 和合下駄

御真殿脇には大小の高下駄が奉納されています。天狗様の履物ですが下駄は左右一対そろっていなければいけないことから夫婦円満などの信仰があるようです。

最大のパワースポット「奥の院」へ

大雄山 最乗寺 奥の院

さらに奥にすすむと最大のパワースポット、「奥の院」。辿り着くには350段あまりの階段が。。ここでも天狗様が見守られています。この階段は角度も急で中々、上りごたえがありますよ。頑張って上りましょう。

最乗寺 奥の院

途中、休憩しながらやっと「奥の院」へ。道了様に姿を変えて現れたという十一面観音菩薩がご本尊です。

山腹にある大雄山最乗寺、歴史ある大きなお寺で宿坊に泊まれたり天狗様を身近に感じたりとパワースポットばかりで元気がもらえるお寺でした。紅葉の季節や積雪のある時期はさらに魅力あふれる場所になりそうです。

 

最乗寺へアクセス

小田原駅から大雄山線で大雄山駅下車。ハイキングがてら徒歩で最乗寺まで行く方も多いようです。徒歩なら最乗寺まで登り坂なので約1時間ぐらいみておきましょう。バスの往復もあります。 

「大雄山駅」〜「道了尊」 約15分 280円。

大雄山駅から最乗寺へは始発は7:50分から約15分間隔であり夕方になると少なくなります。最乗寺から大雄山へのバス最終は17:23発、大雄山駅着17:33分。

車では大きな駐車場が入り口にありますが山間に作られているので進入路は狭くなっています。注意しましょう。

 

大雄山最乗寺
  • 住所:神奈川県南足柄市大雄町1157
  • 電話:0465-74-5880
  • 営業時間 :10:00~16:15
  • アクセス:小田原駅→大雄山駅(大雄山線21分)
         大雄山駅→道了尊 (バス10分)
         駐車場250台(無料) 

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