Macでハイレゾ再生するソフト選び

Macでハイレゾ音源を再生するには

3月10日に15年振りに宇多田ヒカルのデビューアルバム、「First Love」がmoraやハイレゾ配信サイトe-onkyo musicのオンラインミュージックストアからハイレゾ音源として再リリースされたのでリマスター＆ハイレゾでどれくらい音質が変わるものなのか気になったので今回はmoraから購入してみました。

過去のエントリー

【ハイレゾ】宇多田ヒカルのファーストアルバム「First Love」が15年振りにリマスタリングで復活

専門的な音質の違いなどはこちらでプロの方の考察があるのでこちらを参考に

【第79回】宇多田ヒカル「First Love」ハイレゾ音源全曲徹底レビュー

今回の宇多田ヒカルの「First Love」のハイレゾ音源はオリジナルマスターテープからマスタリングした音源を96kHz/24bitでデジタル化したものだ。（FLAC音源）なのでオリジナルマスターに近い音質で宇多田ヒカルの楽曲を楽しむ事が出来る。とてもうれしいことだけどmoraではアルバムで4,000円、１曲では400円の価格設定になっているのでちょっと高めの値段だ。これはハイレゾ音源に付加価値をつけているともいえるし同時に限定版としてCDでもリリースしているのでそちらとの兼ね合いもありそうな価格設定になっていそう。ダウンロードオンリーならもっと安くしてハイレゾ市場を拡大させるのもありだったのかなと思ってみたり。

iTunesではFLAC音源が再生できない

とにかくハイレゾ音源（今回はFLAC96kHz/24bit）を手に入れても再生できなければしょうがない。Macでオーディオの要となるiTunesがいわゆるFLAC音源に対応していないのが痛いですね。moraからダウンロードしたそのままのハイレゾFLAC音源を再生するだけなら無料メディアソフトのVLCで可能です。

Macでハイレゾを聴くには「Audirvana Plus」が最強！

しかし音にこだわりたいならハイレゾ対応オーディオプレーヤーソフトのAudirvana Plusが最強です。74ドルと高めなので敷居が高いですが15日のトライアル版がダウンロード出来るのでまず試してみてはいかがでしょうか。

Audirvana PlusはハイレゾのFLAC音源を再生に対応しているのはもちろん、「iTunes Integrated Mode」でiTunesのMP3ファイルなどをアップサンプリングしてくれて例えばiTunes Storeで購入した宇多田ヒカルの「桜流し」は44.1kHz/16bitのAACなのですがAudirvana Plusがアップサンプリングして88.2kHz/24bitにしてくれます。

Audirvana Plusを通して聴いてしまうとiTunes単体で聴くのが物足りなくなってしまうぐらい音がよくなります。

FLACをアップルロスレス（Apple Lossless）に変換する方法

Audirvana PlusもいいけどiTunesでハイレゾ音源も一括で管理したいのならX Lossless DecoderでFLAC音源をアップルロスレス（Apple Lossless (.m4a)）に変換してiTunesに取り込むのもおすすめです。

この方法だと音質もほぼ損なわずにiTunesで管理出来るのが良いですね。X Lossless Decoderは、様々なロスレス(可逆)圧縮ファイルをデコード/変換/再生可能なMac OS X用のツールです。

X Lossless Decoderの設定は簡単です。環境設定から出力フォーマットをApple Losslessを選択してオプションから今回は96kHz/24bitを選んでダウンロードしたFLACファイルを「ファイル」→「開く」で指定すればすぐに変換が始まります。１曲ずつになりますが変換自体はあっという間に出来ます。（ハードにもよりますが）

これで変換出来たApplelosslessファイルをiTunesに取り込めば再生可能になります。

とりあえず2曲、変換してiTunesに読み込んで再生してみました。しっかり認識してくれてアートワークも表示されます。情報を見てみるとサイズはさすがに大きく113.8MBでレートはきちんと96kHz/24bitになっていますね。

ハイレゾ音源を聞く為にMacで「Audio MIDI 設定」

ハイレゾの96kHz/24bitを再生するにはMac側の設定も必要です。「アプリケーション」の「ユーティリティ」フォルダにある「Audio MIDI 設定」を開きフォーマットを96kHz/24bitに設定します。これでハイレゾ再生が可能になります。

Macでハイレゾ音源を扱うにはちょっと工夫が必要なこともありますがより良い音を気軽に楽しめるようになるのはうれしいですね。ハイレゾ音源は１曲の容量がとても大きくなることがデメリットですがたくさんの楽曲をiTunesで管理してiPhoneやiPodで気軽に楽しむのとは別に厳選したハイレゾ音源を聞くコンセプトのiPhoneやiPodも出してくれないかな、と思う。

ハイレゾ対応iPodは需要あると思うんだけどな。（従来のコンセプトとは真逆になるけどね！）でも7万円もするハイレゾ対応ウォークマンが売れてるからねえ。アップルには考えて欲しいところ。

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カテゴリ: ミュージック